FXトレードで利益を上げるためには、エントリーやエグジットのタイミングを見極めることが重要です。
そのための手法の一つとして、多くのトレーダーが活用しているのがピボットポイントです。
ピボットポイントは、価格の転換点を予測するための指標で、サポートやレジスタンスとしての役割も果たします。
この記事では、ピボットポイントの計算方法や、サポート・レジスタンスの活用法、さらに実際のトレード例を紹介しながら、効率的なトレード手法について解説します。
ピボットポイントの計算方法
まず、ピボットポイントとは、前日の価格データ(高値、安値、終値)を使って計算される基準値のことです。
この基準値を元に、相場のサポートライン(下支えとなる価格帯)やレジスタンスライン(上値抵抗線)を導き出すことができます。
ピボットポイントを使うことで、日々のトレードで効率よくエントリーやエグジットのポイントを見つけやすくなります。
1.ピボットポイントの基本式
ピボットポイント(P)は以下の式で計算されます。
(高値 + 安値 + 終値) / 3
このPを基に、サポートレベル(S)やレジスタンスレベル(R)も計算されます。
- R1(第1レジスタンス): P × 2 − 安値
- R2(第2レジスタンス): P + (高値 − 安値)
- S1(第1サポート): P × 2 − 高値
- S2(第2サポート): P − (高値 − 安値)
これらの値は、価格がどこで反発したり、突破するかの目安となるため、トレードの計画を立てるのに役立ちます。
2.計算例
例えば、ある日の高値が110.00円、安値が108.50円、終値が109.20円だったとします。このときのピボットポイントを計算してみましょう。
cssコードをコピーするP = (110.00 + 108.50 + 109.20) / 3 = 109.23
次に、サポートとレジスタンスの値を計算します。
makefileコードをコピーするR1 = (109.23 × 2) − 108.50 = 109.96
R2 = 109.23 + (110.00 − 108.50) = 110.73
S1 = (109.23 × 2) − 110.00 = 108.46
S2 = 109.23 − (110.00 − 108.50) = 107.73
このようにして、トレードにおける重要なサポートとレジスタンスレベルを計算できます。
サポート・レジスタンスの活用法
ピボットポイントを計算したら、次はこれをどのようにトレードで活用するかを見ていきましょう。
ピボットポイント自体がサポートやレジスタンスとして機能することが多いため、価格がこのポイントに近づいたとき、どのようなアクションを取るべきかを考える必要があります。
1.サポートラインでの反発を狙う
サポートライン(S1やS2)は、価格が下落したときに止まりやすいレベルです。
例えば、価格がS1まで下がってきた場合、ここで反発して再び上昇する可能性があります。
このような場面では、サポートラインでの反発を狙って買いエントリーすることが効果的です。
価格がサポートラインで反発した場合、その後の上昇に乗ることで効率的に利益を狙えます。
2.レジスタンスラインでの反転を狙う
一方、レジスタンスライン(R1やR2)は、価格が上昇したときに止まりやすいレベルです。
価格がR1やR2に近づいた際には、そこで反転して下落する可能性があるため、レジスタンスラインでの反転を狙って売りエントリーを行います。
たとえば、R1に価格が達し、その後下落し始めた場合は、ここで売りエントリーを行い、下落トレンドに乗ることが考えられます。
3.ピボットポイントを中心としたレンジ相場の活用
価格がピボットポイントの周りで動く場合、レンジ相場が形成されることがあります。
この場合、ピボットポイント自体がエントリーポイントになることが多く、レンジ相場での逆張り戦略が有効です。
例えば、ピボットポイント付近で価格が動いている場合、上昇トレンドに乗るために買いエントリーを、下降トレンドに乗るために売りエントリーを行うことができます。
実際のトレード例
では、実際にピボットポイントを使ったトレード例を見てみましょう。
ケース1: 上昇トレンド中のサポートラインでの反発を狙う
例えば、ある日の相場が上昇トレンドにあり、価格がサポートラインS1まで一時的に下がったとしましょう。
このとき、サポートラインで価格が反発し、再び上昇を始めるタイミングで買いエントリーします。
- エントリー:サポートラインS1で価格が反発したとき
- 損切り:価格がS1を割った場合
- 利益確定:次のレジスタンスラインR1に到達したとき
このように、サポートラインでの反発を狙ったトレードは、比較的安全性が高く、損失を抑えながら利益を狙うことができます。
ケース2: レジスタンスラインでの反転を狙った売りエントリー
逆に、価格がレジスタンスラインR1まで上昇し、そこで反転して下落し始めた場合は、売りエントリーを行います。
このとき、R1が強い抵抗となって価格が上がりにくいと判断したタイミングでエントリーします。
- エントリー:レジスタンスラインR1で反転が確認されたとき
- 損切り:価格がR1を突破した場合
- 利益確定:ピボットポイントPやサポートラインS1まで価格が下落したとき
まとめ
ピボットポイントを活用することで、トレードにおいて効率的にサポートやレジスタンスを見極め、エントリーポイントや利益確定ポイントを計画的に設定することができます。
サポートラインでの反発を狙った買いエントリーや、レジスタンスラインでの反転を狙った売りエントリーは、ピボットポイントを基にしたトレード戦略の基本です。
特に、トレンド相場やレンジ相場での活用が効果的なので、これをうまく使って、トレードの精度を上げましょう。
また、損切りポイントをしっかり設定しておくことで、リスクを最小限に抑えることができ、より安全なトレードを行うことが可能になります。
ピボットポイントをうまく使いこなすことで、相場の動きをより正確に捉え、効率的なトレードを実現していきましょう。
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