トレードでエントリーをするにあたって、その指標となるのがインジケーターです。
インジケーターにはいくつかの種類がありますが、これを使ったからといって必ず勝てるというものではありません。
しかし、自分にあったものを見つけてその特徴や優位性を分析していくことでトレードの質を格段に上げることができます。
まずはインジケーターが何なのか理解して、実際に使ってみましょう。
インジケーターとは
インジケーターとは、相場の動きをわかりやすく把握するための指標です。
過去の価格データや取引量などをもとに計算され、相場のトレンドや相場の変動の方向性を予測するために使用されます。
これらは単独で使用することも、複数のインジケーターを組み合わせて使用することもあります。
適切なインジケーターの選定と組み合わせにより、相場の分析精度を高めることが可能です。
インジケーターを活用することで、相場の動きや予測が立てやすくなるのでぜひ有効的に使えるようにしていきましょう。
インジケーターの種類
インジケーターは、基本的に「トレンド系」「オシレーター系」という2種類に分けられます。
①トレンド系
相場のトレンド(上がっていくか下がっていくか)の方向性を表すものです。
相場の環境認識や、大きなトレンドに乗って利益を狙っていく時のエントリータイミングを判断する基準にします。
②オシレーター系
チャートは常に上下に動き、一方向に動き続けることはありません。
買いが続いたら売られるし、売りが続いたらいずれ買われます。
この「買われすぎ」「売られすぎ」といったタイミングを計る指標として用いられるのがオシレーター系です。
代表的なインジケーター
トレンド系
★移動平均線(MA)
移動平均線は、簡単にいうと相場が上昇トレンドにあるのか、下降トレンドにあるのかをおおまかに把握することができるものです。
移動平均線は、一定期間の終値の平均価格を線で結んだものです。
なので、この上に向かっていたら上昇トレンド、下向きなら下降トレンドと判断をすることができます。
また、移動平均線は1本だけでなく数本用いるとより精度が高まります。
本数はトレーダーによりますが、短期・中期・長期で表示させます。
※写真は、25MA、(25日間の平均価格を線で結んだもの)75MA、200MAを表示しています。
これらの線が重ならず綺麗に並んだときはトレンドの勢いが強く、「ゴールデンクロス(上昇局面)」「デッドクロス(下降局面)」と言われます。
★ボリンジャーバンド(BB)
ボリンジャーバンドは、統計学の標準偏差と正規分布の考え方に基づいた指標です。
値段の変動幅をグラフ化し、チャートを分析していくインジケーターになります。
値動きが激しくなるとバンド幅が拡大、値動きが小さくなるとバンド幅が縮小するため、このバンドの幅や動き見て相場を予測していくことができます。
オシレーター系
★MACD(マックディ)
「短期移動平均線と長期移動平均線の差」を表したもので、MACDが0ラインより上であれば「上昇トレンド」と判断でき、下であれば「下降トレンド」と判断できます。
相場のトレンド方向を判断できるのは移動平均線のインジケーターと変わりません。
違うのは、移動平均線よりも早い段階でトレンドの変わり目を判断できるということです。
ただ、ダマシに合うこともあるので、どういう場合であれば有効なのかという条件を自分で見つけていくことが重要です。
★RSI(アールエスアイ)
RSIは、相場が「買われすぎ」「売られすぎ」の状態になっている時に、相場が逆向き戻っていくタイミングを教えてくれる指標です。一般的には、RSIが
25〜30%を下回ると売られすぎ➡︎買いサイン、
70~75%を上回ると買われすぎ➡︎売りサイン
と言われていて、このタイミングでトレードを行います。
ただ、こちらもダマシに合うこともあるので、何度も試してるRSIがどの場面で有効なのかという条件を自分で見つけていくことが重要です。
★ストキャスティックス
ストキャスティクスは、RSIと並んで使いやすいオシレーター系のインジケーターで、これも「買われすぎ」「売られすぎ」を教えてくれる指標です。
一定期間のレートの高値と安値の値幅の中で現在のレートがどこにあるかをグラフ化して表示されます。
ストキャスティックスには
動きの速い「ファースト」(%K・%D)
動きの緩やかな「スロー」(SLOW%D)
これらの指標が存在し、この数値を計算し2本の線のクロスなどを見ていくことで売買判断を行います。
まとめ
以上になります。
これらはインジケーターの中の一部に過ぎません。
それぞれの指標に強み・弱みがあります。
自分に合うものは何なのか、どれを使っていくのかを、これから実戦で使いながら見つけていきましょう。
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